悪の改造人間編
物語を進行していく上で、欠かせないのが、ライダーと敵対する勢力が送り込んでくる怪人たちです。
ある意味、彼らのキャラクター性の出来・不出来によって、作品の良し悪しが決まるといっても、過言ではありません。
今回は、その怪人達にスポットを当てて、キャスティングを考えてみました。
ペトレスク神父（蝙蝠男）・・・清川元夢さん
古くは、機動戦士ガンダムで、アムロの父「テム・レイ」役を。また、不思議の海のナディアでは、宿敵のガーゴイル役。比較的新しい所では、新世紀エヴァンゲリオンにて、冬月コウゾウ役等を演じられた、ベテラン中のベテランさんです。
今回、ペトレクス神父のイメージは、ガーゴイル役の時のあの得体の知れなさ、どこと無く柔和で穏やかな喋り方にも拘らず、不気味に染み込んでくる強烈な悪意・・・、そういったものから選ばせていただきました。
グィン将軍（クモ・ロイド）・・・青野武さん
ドラゴンボールのピッコロ大魔王、現在放映中のちびまる子ちゃんにおける「さくら ともぞう（２代目）」役などでおなじみの、これまた大ベテランの声優さんです。
グィン将軍は、効率こそが全て、そこには善悪の観念は皆無で、およそ人間のもつであろう穏やかな感情とは無縁の人物です。悪意のみで形成された人格。子供達や兵士を道具としてしか見れない歪んだ思考。悪役の王道といえるこの人物を、青野さんならば表現し尽くしてくれると思うのですが。
ベガ（タカ・ロイド）・・・太田真一郎さん
ママレードボーイの三輪役、また料理の鉄人におけるアナウンサーなどで、一度は声を聞いた事があるのではないでしょうか。
ベガは、お調子者の仮面を被りながらも、内面では信念をしっかりと持った人物でした。
それは、ベクトルこそ違えど、ライダー達に通じるものがあると思います。
それは、また時を改めて書かせていただきますが、ともかく外見では飄々としながらも、その実真面目というキャラは、太田さん向きだと思います。
ヨロイ元帥・・・石塚運昇さん
マクロスプラスのガルド役、ＰＳ２の「ジオニックフロント」でゲラート・シュマイザー役をやられた声優さんです。
私は、「仮面ライダーＶ３」を見たことが無いため、実際のヨロイ元帥が、どのような声だったのかは全く解りません。
そのため、あくまでコミックから受けた印象を中心として、選ばせていただきました。
もしかすると、１８０度とはいかないまでも、９０度くらいイメージが異なるかもしれませんが、そこはそれ、勝手なキャスティングということで・・・。
ロッサ（バラ・ロイド）・・・井上喜久子さん
もはや説明が不要であるくらい、有名な声優さんですね。
「ああっ女神様っ」ではベルダンディー役を、ごく最近では、「おねがいティーチャー」で風見みずほ役などを演じられています。
演じられる役が、おっとり系で優しいキャラが多いのですが、不思議の海のナディアのエレクトラをあげるまでもなく、激しい役もこなす事ができます。そのときの凛々しいこと！！
ロッサは復讐心の固まりとなって、バラ・ロイドとして復活しました。・・・表向きの美貌のダンサーの陰に潜む憎悪。
是非、演じていただきたいものです。
銀のドクロ・・・曽我町子さん
２０代後半ぐらいの方なら、おそらくご存知だと思います。かつて、「電磁戦隊・デンジマン」において、敵組織の指導者だった「ヘドリアン女王」役を演じられた方です。
その、衣装の奇抜さもさることながら、独特の声質や、演技の巧みさに、幼心に強烈に焼きついた役者さんです。
この手の戦隊シリーズでは珍しいことに、「デンジマン」の後番組である、「太陽戦隊・サンバルカン」でも、再びヘ「ドリアン女王」は復活してきます。それほど個性の強い役、又、役者さんだったのでしょう。
銀のドクロをヘドリアン女王のノリでやっていただけると、楽しいと思うのですが。
サラマンダー（トカゲ･ロイド)・・・檀臣幸さん
「機動戦士Ｖガンダム」で、主人公のライバル「クロノクル」役をされた役者さんです。
残念なことに、それ以外では、脇役を少しやられたのを知っているぐらいで、これといった役名が思い浮かびません。
前述の曽我町子さんとは、また違った意味での独特なクセのある喋り方をする役者さんで、一度聞いたら、印象に残る役者さんです。
サラマンダーの声について考えているときに、ふっと思い浮かんで選んでみました。
三影英介（タイガー・ロイド）・・・若本規夫さん
ドラゴンボールＺでセル役を。その他、美味しんぼで岡星の主人役などをなされている、ベテランの役者さんです。
エニックスから発売されているＣＤドラマ「ファイアーエムブレム〜暗黒竜と光の剣〜」では、傭兵オグマ役をなさっています。
仮面ライダー達を偽善者と呼び、勝者こそが正義であると言う信念を貫く元インターポール捜査官という、自信家の三影役は、若本さんが演じた役の中でもセル役が一番近いでしょうか。クールなときの三影は、「重戦記エルガイム」のリョクレイ・ロンなどにも通じると思います。
プワゾン（ドクガ・ロイド）・・・石田彰さん
最遊記で「猪八戒」役を、そのほかスレイヤーズで「獣神官ゼロス」役などを演じられた、今、乗りに乗っている声優さんです。
プワゾンは、長髪美形、でなおかつショタ気味、加えて上品な言葉づかいに、歪んだ性格と言うスゴイ？キャラクターです。
石田さんは悪役が似合う、というのがハカりんの自論でして、プワゾンのような役のキャストを選ぶときには、たいてい石田さんの名があげられます。
アスラ（アメンボ・ロイド）・・・内海賢二さん
「Ｄｒ．スランプ アラレちゃん」で「則巻センベイ」役を。そしてなんと言っても内海さんと言えば「北斗の拳」での「ラオウ」「カイオウ」役を忘れてはいけません。
かつては、拳神とも讃えられた凄腕の拳士だったというアスラ。静かな中に迫力のある立居振舞は、ハカりんにとって、かの「ラオウ」を思い浮かべさせられるものでした。
力というものに対する考え方は、「ラオウ」と対照的なものもありますが・・・。
ニードル（おそらくヤマアラシ・ロイド）・・・子安武人さん
この方も、説明の必要が無いくらいの有名声優さんです。「新機動戦記ガンダムＷ」で「ゼクス」役。「ふしぎ遊戯」では「星宿」を。「マクロス７」では「ガムリン木崎」役などをされていました。
このニードルですが、現在（２００２年７月）の時点で、まだ変身していないので、あえて不確定とさせていただきましたが、これまでのシーンから推測すると、おそらくヤマアラシ・ロイドに間違いないでしょう。
常に、不気味な笑みを絶やさないこの男、子安さんが演じると、さぞかし似合うであろうと思うのですが・・・。
暗闇大使（サザンクロス？）・・・加藤精三さん
「巨人の星」の「星一徹」で有名な声優さんです。
現時点では、まだシルエットに近い登場の暗闇大使閣下ですが、加藤さん以外ではしっくり来ないですね。
ずばり、イメージとしては、「戦え！超ロボット生命体トランスフォーマー」及び「トランスフォーマー２０１０」、「トランスフォーマー・ヘッドマスターズ」で、デストロン（Ｖ３の敵組織に非ず）の破壊大帝だった「メガトロン」そのパワーアップ版「ガルバトロン｣です。
オリジナルで、暗闇大使、また地獄大使を演じられた潮さんは、すでに亡くなっています。素晴らしい役者さんでした。この方が両大使の個性を作り出したといても過言ではないでしょう。そのイメージを壊さずに、さらに発展させることが出来るのは、加藤さんだと思っています。
というわけで、独断と偏見で選んだ怪人たち、いかがだったでしょうか？
次回は、ライダーたちに関わり、影響を受けてゆく、サブキャラクターたちです！